ヘアカラー剤(酸化染毛剤タイプ)に含まれる染料は、有効成分として54種類の染料が日本では認められています(図参照)。それらは「中間体」「カプラ−」「直接染料」に分類することが出来ます。
「中間体」は、ヘアカラー剤のベースとなる染料で、過酸化水素によって酸化される事で大きくなり発色します。
「カプラ−」は、酸化されて大きくなりますが、そのものだけではほとんど色味が表現できません。酸化されて中間体と結合することで発色します。このカプラ−として何を選択するかによって、様々な色味が作られます。
「直接染料」は、ビビットな色味を出すアクセントカラーによく配合されています。赤色や黄色などの鮮やかな色の染料で、小さい染料粒子そのままで酸化とは関係なくすでに発色しています。小さい粒子のまま発色しているわけですから、直接染料は流出しやすく、褪色しやすい染料ともいえます。
中間体とカプラ−の組み合わせで、酸化により発色する色味はその大きな特徴として青系や緑系ほど発色が早く、赤系や紫系は遅いというのが特徴です。
そのことで思ったような色味に仕上がらないケースがあります。ナチュラル系のカラー剤には緑系の染料のほかに、赤系の染料も入っているのですが、タイムが短いと赤系がまだ発色していなくて緑系が強く出てきたりします。
あるいは反対に薬剤をミックスしたあとに、素早く塗らずしばらく放置してから塗ったりすると、緑系の染料の結合が進んでしまい、結果として毛髪内部まで浸透せず赤系だけが毛髪内部で発色してゆくというケースもあります。
カラー剤はミックスしてすぐに塗布するということと、塗り始めと塗り終わりに時間差が少ないということが大切です。